FX市場 日報ニュース2024.1.9

USD/JPY

アメリカの12月の新規雇用は予想を上回り、賃金も着実に増加しており、労働市場は依然として活気があり、消費支出を継続的に支えることを示しています。これにより、金融市場ではアメリカ連邦準備制度（FED）が3月から利下げを開始するという期待が疑問視されており、シカゴ商業取引所（CME）のFedWatchツールによると、市場は現在、FEDが3月に利下げする確率を69％に下げています。アメリカの議会の民主党と共和党のトップ層は、1.59兆ドルの支出協定に合意し、議員たちは資金分配法案を通過させ、連邦政府の閉鎖を回避する可能性があり、これがドルを支えています。今週、アメリカの重要なインフレ報告が公表される前に、アメリカのFEDの通貨政策の展望がさらに明確になり、一部のドルの利益が回収され、ドルは円に対して144.92の高値から下落しました。

早い段階でのデータによると、アメリカの12月の雇用トレンド指数は113.15に上昇し、11月の消費者信用は市場予想を大幅に上回る2375億ドル増加しました。アトランタ連邦準備銀行の総裁であるボスティックは、インフレ率がまだFEDの2％目標を上回っているため、通貨政策を引き続き緊縮的な状態に保つ傾向があると述べ、これは市場がFEDが3月から利下げを始めると予想している状況とは矛盾しており、ドルを支えています。ドル円のサポートは143.30-50で、レジスタンスは144.00-20にあります。

EUR/USD

先週金曜日に予想を上回るアメリカの非農業雇用データが市場のFEDが今年中に大規模な利下げを行う期待を弱め、リスク資産が売られました。しかし、その後に発表されたサービス業ISM調査は予想外に弱く、雇用率は3年ぶりの低水準となり、リスク資産は一部を回復しました。投資家は今週後半に発表される小売り売上高と月次インフレを静かに待っており、月曜日の慎重な取引でユーロはドルに対して1.0921の安値を維持しました。ドイツの公式データによると、11月の工業受注は前月比0.3％増加し、市場の予想を大幅に下回りましたが、輸出は前年比3.7％増加し、予想を大幅に上回りました。これにより11月の貿易黒字は204億ユーロに拡大し、Sentixが発表したユーロ圏の1月の投資家信頼指数は-15.8に上昇し、3か月連続で上昇し、5月以来の最高水準に達し、ユーロはドルに対して1.0978の高値を記録しました。今日のユーロドルの予測は、レジスタンスが1.1000-30、サポートが1.0920-40にあります。

GBP/USD

先週公表されたデータによれば、11月の英国の消費者純借入額は約7年ぶりの最高に達し、当月の小売り売上高は急増し、住宅ローンの承認件数も6月以来の新記録を樹立しました。さらに、標準普アンドプア（S&P）グローバル/CIPS英国サービス業PMIの最終値も先週上方修正され、他の国々よりも優れた経済データのパフォーマンスにより、英国中銀（BOE）は比較的長期間にわたり高金利を維持する意向であり、短期的にはポンドの動きを支えています。英国の求人・雇用連合会（REC）の調査によると、英国の雇用主は12月に賃金を引き上げ、雇用意欲が回復しており、BOEはこれを労働市場のインフレ圧力が続いているさらなる兆候と見なして、ポンドドルを1.2766の高値に押し上げました。今日のポンドドルの予測は、レジスタンスが1.2800-30、サポートが1.2720-40にあります。