FX市場 日報ニュース2024.2.2

USD/JPY

アメリカ連邦準備制度理事会（FED）は利率を据え置き、インフレに対する信頼を強調し、利下げはインフレ抑制が本当に確信されるまで行わないと語ったが、FED議長パウエルは3月の利下げを非決定的なベースラインのシナリオと明言し、市場の利下げ期待を5月にシフトさせた。これによりドルは支援を受け、日本のau Jibun Bankの1月の製造業購買部門指数（PMI）終値が48.0に上昇したが、50の景気拡大と収縮の分水嶺を下回り、生産と新規受注の両主要項目が8か月連続で低下し、未完成業務は2020年8月以来の最大の落ち込みを記録し、円を圧迫し、ドル/円は147.11の高値に達した。

ニューヨークコミュニティ銀行が配当を削減し、予期しない損失を発表したことで急落し、KBW地域銀行指数が昨年3月13日以来の最大の1日の下落率を記録し、同様の銀行への市場の懸念を再燃させ、ヘッジニーズを刺激した。さらに、人材紹介会社Challenger、Gray＆Christmasのデータによると、米国の企業は1月に前月比136％増の82,307人の解雇を行い、2023年3月以来の最高値を記録し、先週の初期失業保険申請者数は22.4万人に増加し、第4四半期の非農業生産性が3.2％増加し、予想を上回ったことから、インフレがますます抑制されていることが浮き彫りになり、FEDの利下げの憶測を助長し、ドル/円を145.88の安値に押し下げたが、S&Pグローバルの1月の米国製造業PMI終値が50.7に上昇し、12月の建設支出が予想を上回る0.9％増加したことで、ドル/円は反発した。今日のドル/円の見通しは、146.40-60の抵抗、145.10-30のサポートを予想しています。

EUR/USD

昨日、オーストラリアが季節調整済みの12月の建設許可が前月比9.5％減少したことが発表されたが、前四半期に輸出入価格がそれぞれ1.1％と5.6％急上昇したことから、インフレ懸念が引き起こされた。また、財新/S&Pグローバルが発表した1月の季節調整済み中国製造業PMIは50.8に達し、新規輸出注文指数が7か月ぶりに景気の底を打ち、リスク志向が改善され、豪ドルとニュージーランドドルが安定し、ユーロ/ドルを支えた。

S&PグローバルがまとめたHCOB調査によると、イタリア、ドイツ、ユーロ圏の製造業PMIはそれぞれ48.5、45.5、46.6に上昇し、ユーロ圏の工場活動が3か月連続で緩和されたが、フランスは43.1に低下し、ユーロ圏の1月の消費者物価指数（HICP）とコアHICPはそれぞれ2.8％と3.3％に低下したことが欧州中央銀行（ECB）が緩和政策を次のステップとする議論を強化し、ECBの管理委員会のメンバーであるセンテノは、将来数か月のインフレが穏やかな場合、ECBは利下げすべきだと述べ、ユーロ/ドルを1.0778の安値に押し下げたが、別の委員であるエロドートは、ECBの緩和政策を急ぐべきでないと考えており、また、金曜日の米国の雇用データの発表前にドルを抑制し、ユーロ/ドルを1.0874の高値に押し上げた。今日のユーロ/ドルの見通しは、1.0830-50のサポート、1.0930-50の抵抗を予想しています。

GBP/USD

木曜日にS&Pグローバル/CIPSが1月の英国製造業PMIの終値を47.0で発表し、2か月ぶりの高値を記録したが、製造業は連続して18か月間縮小し、ポンド/ドルは1.2622の安値に下落した。その後、英国中央銀行（BOE）は利率を維持することを決定し、利下げに先立ち、目標のインフレについてさらなる証拠を得ることを望んでいると述べたが、金融政策委員会（MPC）の9人のメンバーのうち6人が利率を維持することを支持し、2人のメンバーが利上げ0.25％を支持しているが、全体的にハト派の基調が続いており、ポンド/ドルは1.2755の高値に上昇した。今日のポンド/ドルの見通しは、1.2715-35のサポート、1.2820-40の抵抗を予想しています。