FX市場 日報ニュース2024.2.7

USD/JPY

米国の1月のサービス業の成長が加速し、第四四半期の経済成長の勢いが新年にも持続していることを示し、主要通貨に対するドルの上昇を近く3か月ぶりの高値に押し上げました。これにより、米連邦準備理事会（FED）が今年急進的な利下げを行う可能性に対する賭けが削減されました。火曜日にはドルを支え、また、日本の財務大臣である鈴木俊一氏が日本の中央銀行（BOJ）が適切に通貨政策を導くと予測しました。しかし、日本は12月の家計支出が前月比0.9％、前年同月比2.5％減少したことを公表し、これで10か月連続の減少となりました。また、実質賃金も前年同期比1.9％減少し、これで21か月連続の減少となりました。さらに、関係者によれば、BOJは4月までにマイナス金利を終了し、その超緩和的な通貨政策の枠組みの他の部分を徹底的に改革する基盤を築いていますが、リスクは依然としてあります。BOJは政策の引き締めに関してスローダウンする可能性があり、これが円安を促進し、ドル/円を148.81円の高値に押し上げました。

日本政府の主席エコノミストである林伴子氏は、BOJが段階的に大規模な刺激政策から撤退し、マイナス金利を終了しても、日本は過去10年間、デフレに対処することに集中してきた戦略を維持できると述べました。これにより、一部の分析家がBOJと政府が2013年に2％のインフレ目標を早期に達成することを約束した共同声明が時期尚早であると主張する反論がなされました。しかし、ニューヨークの地域銀行の株価が引き続き売られ、株価が2000年以来の中間水準まで低下し、アメリカの地域銀行の財務基盤に対する市場の懸念が再燃しました。さらに、クリーブランド連邦準備銀行の総裁であるメスター氏は、インフレがさらに減速すれば、利下げに対してオープンな姿勢を示し、これによりドル/円は147.81円まで下落しました。本日のドル/円の見通しは、148.90-149.10円の抵抗、147.00-20円の支持です。

EUR/USD

昨日、オーストラリアが第四四半期の小売売上高が0.3％増加し、予想を上回った一方で、オーストラリア準備銀行（RBA）が金利を4.35％で据え置き、インフレと経済成長の見通しを引き下げたものの、インフレ率がまだ高すぎるため急いで利下げする必要はなく、さらなる利上げの可能性を排除しないことを警告しました。これにより、金利先物市場はRBAの初の利下げを8月まで延期することを示しました。さらに、中国証券監督管理委員会が再び市場操作や悪意的な空売りを厳しく規制し、市場の安定を確保すると発表し、これが中国株式市場の反発を促し、リスク選好感情を改善し、豪ドルとNZドルを支援し、ユーロ/ドルを1.0762ドルの高値に押し上げました。

その後、ドイツが12月の工業受注が前月比8.9％増加し、予想を大幅に上回りましたが、イタリアの製造業および消費者信頼指数がそれぞれ88.3および96.4に低下し、欧州統計局のデータによると、欧州連合（EU）の12月の小売売上高は前年同期比で0.8％減少し、予想を上回りましたが、前月比で1.1％減少し、予想を下回りました。さらに、欧州中央銀行（ECB）が昨年12月に11の国に対して行った最新の調査によれば、家計は次の12か月間の物価上昇率を3.2％に抑えることを予測しており、これがユーロ/ドルを1.0721ドルの安値に押し下げました。しかし、ECB理事会のメンバーであるウイチ氏は利下げを急ぐべきではないと呼びかけ、ユーロ/ドルの下落を制限しました。本日のユーロ/ドルの見通しは、1.0720-40ドルの支持、1.0800-20ドルの抵抗です。

GBP/USD

火曜日、英国小売業協会（BRC）の調査によれば、1月のチェーンストアの総売上高が前年同月比で1.2％減少し、また、英国の中央銀行（BOE）通貨政策委員会（MPC）の一部のメンバーであるディングラ氏は、BOEが金利を早めに引き下げるリスクが小さいと考えています。これがポンド/ドルを1.2527ドルの安値に押し下げました。一方、S&Pが昨年8月以来の最高水準の48.8に英国の建設業の購買部門活動指数（PMI）を引き上げ、市場はBOEの利下げ姿勢が慎重であると見なし、ポンド/ドルを1.2601ドルの高値に押し上げました。本日のポンド/ドルの見通しは、1.2550-70ドルの支持、1.2650-70ドルの抵抗です。