FX市場 日報ニュース2024.3.19

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通貨ペアトレンドレジスタンスサポートストップロス
USD/JPY149.35148.60148.20
EUR/USD1.08751.08101.0940
GBP/USD1.27201.26501.2775
USD/CHF0.89300.88650.8815
AUD/USD0.65600.64950.6610
USD/CAD1.36001.35351.3475
USD/CNY7.22507.20307.1930
目次

USD/JPY

アメリカの2月の製造業生産が予想を大幅に上回り、輸入価格の上昇が鈍化しています。アメリカ連邦準備制度理事会(FED)は今週水曜日から2日間の政策会議を開催し、利上げを維持すると予想されています。緩和政策の開始が予想より遅れる可能性があり、また、アメリカの国債利回りが上昇してドルを支えています。また、月曜日に日本内閣府のデータによると、製造業が低迷しているため、1月の日本の基本機械受注が前月比1.7%減少し、予想を上回り、前年同期比で10.9%の落ち込みを記録しました。これにより、日本政府は2022年11月以来初めて機械受注の見通しを「停滞」という表現から「一部の低迷を示している」と修正し、日本経済の回復が弱いことへの懸念が高まり、円が圧力を受け、ドル/円が149.32の高値に押し上げられました。

日本の大手企業が期待を上回る程度で賃金を引き上げたことで、家計支出の停滞が打開される可能性が高まりました。これにより、日本銀行(BOJ)が8年間続けてきたマイナス金利政策を今週終了する可能性が高まります。BOJの内部では、去年4月に就任した総裁の植田和男氏がマイナス金利政策を撤廃する準備を進めており、大部分が年末までに完了しています。これが円高を促し、ドル/円が148.88の安値に下落しました。しかし、全米住宅建築業者協会(NAHB)は、抵当金利の低下や住宅在庫の継続的な不足により、米国の3月の住宅建築業者の信頼感が昨年7月以来の高水準に上昇し、ドルの下落を抑制しました。今日の市場では、BOJの通貨政策会議の決定が注目されており、ドル/円は148.40-60でのサポートが予想され、149.30-50でのレジスタンスが予想されています。

EUR/USD

欧州中央銀行(ECB)の委員であるデコスは、欧州のインフレ率が下がった後、ECBが6月から金利を引き下げる可能性があると述べました。また、3月12日時点で、オーストラリアドルのネットショートポジションが6ヶ月ぶりの高水準に増加していることが米国商品先物取引委員会(CFTC)のデータからわかります。しかし、中国が昨日、前年同期比で7%の工業生産の増加を発表し、社会消費品小売総額も予想を上回る5.5%の増加となり、民間投資の成長率が正に転じ、製造業やインフラ投資によって累積投資成長率が9ヶ月ぶりの最高水準に達し、中国経済が安定し回復していることを示し、市場のリスク選好を高め、オーストラリアドルとニュージーランドドルを支持し、ユーロ/ドルを1.0905まで押し上げました。

その後、ユーロ圏の2月の消費者物価指数(HICP)が前月比0.6%、前年同月比2.6%と予想通りに上昇したことが欧州統計局によって発表されましたが、1月の季節調整されていない貿易収支が114億ユーロに減少し、ECBの預金金利は市場予想によると今年85ベーシスポイント引き下げられる見込みであり、これはFEDの利下げを上回るものです。金利差の利がドルを支援し、ユーロ/ドルを1.0868まで押し下げました。本日の予想では、ユーロ/ドルのレジスタンスは1.0880-1.0900、サポートは1.0800-20にあります。

GBP/USD

3月9日までの4週間でイングランドの住宅売り出し価格が1.5%上昇し、10カ月ぶりの大きな上げ幅となりました。英財務省は英銀行(BOE)金融政策委員会の中で最も堅実な利上げ支持者であるマンデルズ委員の再任を決めたことから、BOEが本週の利上げを支持する可能性があり、ポンド買い要因となってポンド/米ドルは1.2746ドルの高値をつけました。しかし、国際決済銀行が世界的な物価上昇の収束にはまだ時間がかかるとの警鐘を鳴らしたほか、BOEが本週の利上げを見送る公算が大きいことから、さらに英国の物価指標が水曜日に発表されることもあり、ポンド売り圧力が高まり、1.2716ドルの安値をつけました。本日のレジスタンスは1.2720-40ドル、サポートは1.2630-50ドルと予想されます。

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