FX市場 日報ニュース2024.3.20

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通貨ペアトレンドレジスタンスサポートストップロス
USD/JPY151.40150.60150.00
EUR/USD1.08601.07951.0910
GBP/USD1.27101.26351.2770
USD/CHF0.89450.88800.8830
AUD/USD0.65300.64650.6580
USD/CAD1.36401.35701.3515
USD/CNY7.23407.21207.1980
目次

USD/JPY

米ドル/円 日本の財務大臣である鈴木俊一氏は火曜日、日本経済に積極的な兆しが見られると指摘した。今年の賃上げ交渉により企業が大幅な賃上げを行い、力強い賃金上昇が経済に正の動きをもたらしている。日本の1月の季節調整済み データによると、工業生産は前月比6.7%減と従来値を上回る改善となったが、設備稼働率は前月比7.9%低下と落ち込みが拡大した。

注目の日銀金融政策決定会合では、8年に及ぶ負利率政策とその他の異例の金融緩和策が終了された。新たな短期金利目標は0-0.1%の範囲に設定され、準備預金に0.1%の付利が行われる。これは17年ぶりの利上げとなる。政策委員会は収益 曲線コントロール放棄と危険資産の買い入れ停止も決めた。黒田東彦総裁は為替が経済と物価に大きな影響を与えれば、金融政策で対応を検討する考えを示したが、日本の金利はゼロ近傍に 留まり、経済回復が脆弱なため借り入れコストを大幅に引き上げることは難しいとの見方が改めて浮き彫りになった。金利差の劣勢から円売り압力が高まり、米ドル/円は149.02の安値から上昇した。

その後、米国の2月住宅着工件数が前月比10.7%増の年率152.1万戸、建設許可件数も1.9%増の年率151.8万戸と、ともに予想を上回る結果となった。一方で1月の米国の 純資本流出は88億ドルだったが、前月は1,374億ドルの純資本流入に改定された。この結果、米ドル/円は150.96の高値を付けた。本日は米連邦準備理事会(FED)の金融政 策決定を控えており、多くがFF金利の据え置きを予想し、パウエルFRB議長の会見発言から今後の政策方針の手掛かりを探ろうとしている。米ドル/円のサポートは150.40-60、 レジスタンスは151.40-60と予想される。

EUR/USD

前日のオーストラリア連邦準備銀行(RBA)理事会で、政策金利が予想通り4.35%の12年ぶり高水準に据え置かれた。ただし、条件付き金融引き締め姿勢が和らげられ、景気減速を受けてインフレ率が目標に復帰する確信が高まったことが示された。ハト派姿勢が強まり、次のRBA利下げ観測が高まったことから豪ドル売りが優勢となり、NZドルやその他のリスク通貨にも影響し、ユーロ高が抑えられた。

その後、ドイツのZEW景況感調査で3月の現況指数が-80.5、期待値指数が31.7とプラスに転じたことから、ECBの利下げ観測と中国経済の改善期待が意識されたことが分かった。投資家心理の改善ぶりが予想を上回る内容となったが、ユーロ圏の第4四半期の賃金とユニットレーバーコストはそれぞれ前年比3.1%、同3.4%増にとどまり、伸びが鈍化した。 さらにECBのデギンドス副総裁は、6月にも利下げ議論に入る構えを示し、複数の政策委員が6月6日の会合を緩和の転機と見なす可能性があると語った。デコース理事もユーロ圏の景気拡大が期待外れになるリスクを指摘し、ユーロ/米ドルは1.0833の安値を付けた。本日のユーロ/米ドルは、1.0860-80がレジスタンス、1.0800が支持線と予想される。

GBP/USD

米商品先物取引委員会(CFTC)の最新データで、ポンド純ロング投機筋ポジションが過去最高となっている。スワップ市場の評価では、イングランド銀行(BOE)の利下げは最短でも8月以降と予想され、年内に2回の利下げが見込まれている。FFCとECBが3回ずつ利下げすると想定されているのに比べ、利下げペースは緩やかとの観測から、火曜日はポンド高・ドル安が進み、1.2732高値を付けた。

一方で、英国の2月消費者物価指数が翌水曜日に発表され、伸びの鈍化が予想されていることから、1.2665安値を記録した。
本日のポンド/ドルのレジスタンスは1.2710-30、サポートは1.2620-40と予想される。

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