FX市場 日報ニュース2024.4.10

通貨ペア	トレンド	レジスタンス	サポート	ストップロス
USD/JPY	⬇	151.80	151.10	152.30
EUR/USD	⬆	1.0910	1.0850	1.0800
GBP/USD	⬆	1.2730	1.2660	1.2610
USD/CHF	⬇	0.9040	0.8970	0.9050
AUD/USD	⬆	0.6670	0.6610	0.6560
USD/CAD	⬇	1.3580	1.3510	1.3630
USD/CNY	⬇	7.2420	7.2200	7.2540

USD/JPY

米国の強力な雇用データの好調さにより、投資家は米連邦準備制度（FED）の今年の政策展望を再評価しました。また、2年物国債の利回りが4か月以上ぶりの高水準に上昇し、指標となる10年物国債の利回りも4か月以上ぶりの高水準を維持しており、これがドルのトレンドを支えています。しかし、ドルは152円近辺での高値水準で横ばいを続けており、日本の財務大臣は再び、円の過度な変動に対処するための選択肢を排除しないことを警告しました。また、東京は円の急落に備えて行動を取る準備が整っていると述べました。日本の中央銀行（BOJ）の総裁は議会で、安定した賃金の増加が家計収入を高め、消費が徐々に増加する可能性があると述べ、経済や物価の動向が現在の予想に合致する場合、通貨支援の程度を減らすことを検討する必要があると強調しました。これは、市場の予想通り、今年後半に再び利上げされる可能性があることを示唆しています。日本の当局は引き続き口頭介入を強化し、これがドル/円を151.93円の高値から下落させました。

全米独立系中小企業協会（NFIB）は3月の中小企業信頼指数が0.9ポイント減少し、88.5に低下し、2012年12月以来の最低水準となりました。小規模企業の採用計画は2020年5月以来最も弱く、ただし、米国のインフレデータおよびFED政策会議の議事録が公表される前に、警戒ムードがドル/円を151.55円の安値から回復させました。本日のドル/円の抵抗は151.70-90円、サポートは151.00-20円に見込まれています。

EUR/USD

ウエストパック-メルボルン研究所（WESTPAC-MI）の調査によると、経済見通しへの懸念が高まったことから、オーストラリアの4月の消費者信頼指数は2.4％減の82.4となりました。同時に、ナショナルオーストラリア銀行（NAB）は3月の企業信頼指数が1ポイント上昇し、プラス1となりましたが、企業の現状指数は1ポイント減のプラス9となりました。ただし、鉄鉱石価格の上昇と円に対する金利差取引の需要が支えとなり、豪ドルを押し上げました。ニュージーランド準備銀行（RBNZ）の政策会議が開かれる前に、ニュージーランドドル相場も2週間ぶりの高値を記録し、これがユーロ/ドルを1.0885まで押し上げました。

その後、欧州中央銀行（ECB）の調査によると、ユーロ圏の銀行は前四半期に担保ローンの承認基準を緩和し、2年ぶりに初めて見られましたが、貸出コストの上昇と経済の停滞の状況下で、信用需要は依然として低下しています。ドイツ経済研究所（DIW）の調査によると、ドイツは他の市場に多角化しようと努力していますが、いくつかの製品や原材料では中国に高度に依存しており、これがユーロ/ドルを1.0847まで押し下げました。本日のユーロ/ドルのサポートは1.0840-60、抵抗は1.0900-20に見込まれています。

GBP/USD

英国小売業協会（BRC）によると、3月の小売支出総額は前年同月比3.5％増の成長を記録し、2年ぶりに消費物価インフレを上回りました。これは早期の復活祭休暇が3月の英国の食品支出を刺激し、小売販売が昨年8月以来の最大の増加を記録したことを示しています。これがポンド/ドルを1.2645ドルの安値から押し上げました。投資家は今年行われる英国総選挙に注目していますが、最近の世論調査では労働党が与党の保守党を大きくリードしており、また、イスラエルの提案がパレスチナの要求を満たせず、ガザ地区の停戦が期待されていないため、地政学的リスクがドルに対する避難買いを増加させ、これがポンド/ドルを1.2709ドルの高値で押し下げました。本日のポンド/ドルのサポートは1.2650-70、抵抗は1.2720-40に見込まれています。