FX市場 日報ニュース2024.4.30

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通貨ペアトレンドレジスタンスサポートストップロス
USD/JPY156.80155.80157.60
EUR/USD1.07551.06901.0640
GBP/USD1.26101.25401.2485
USD/CHF0.91150.90500.9165
AUD/USD0.66100.65450.6495
USD/CAD1.36701.36001.3725
USD/CNY7.24607.22607.2580
目次

USD/JPY

米国から発表された物価上昇率が高止まりしていることから、投資家はFRBが利下げを先送りするとの見方を強めています。シカゴ商品取引所のFedWatchツールによると、現時点でFRBが今年利下げを行うとしても11月の1回限りとの予想が多数を占めています。4月30日から5月1日の連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利の誘導目標範囲が5.25-5.50%に据え置かれると広く見込まれており、ドル高を後押ししています。

加えて、米国の商品先物取引委員会(CFTC)が先週公表した週次報告では、投機的トレーダーやヘッジファンドを含む非商業参加者が4月23日週に円売り玉を2007年以来の高水準まで積み増していたことが分かりました。一方の日本銀行は従来の金融政策を維持する一方で、国債の買い入れ規模を縮小する計画をほとんど示さなかったことが失望材料視され、円安が更に進行しました。にもかかわらず、日本当局は為替市場への介入は控えたものの、口頭によるくぎ指し警告を強めたことから、円売りの動きが加速し、月曜日の日本の祝休日で市場の取引高が低下する中、ドル円は160.03円の史上最安値を付けました。

EUR/USD

日銀の金融緩和姿勢から円売りが一段と進行し、円安を背景とした対円キャリートレードの動きが活発化しました。この流れから豪ドル円やNZドル円が10年ぶり安値圏まで上昇し、豪ドル米ドルも5営業日連続で上値を更新しています。一方、スペインのサンチェス首相夫人が贈収賄容疑で捜査を受けることになったものの、サンチェス首相は辞任は検討していないとの見解を示しています。

欧州委員会が発表した4月の消費者信頼感指数は前月から変わらずの-14.7となりましたが、欧州の景況感指数は軟調な結果が続いており、ユーロ売りに繋がりユーロドルは1.0688ドルまで下落しました。しかし、ドイツから発表された4月の消費者物価指数が前年比2.2%上昇、消費者物価上昇率も同2.4%上昇と予想を上回る結果となり、欧州中央銀行(ECB)のクノット理事がインフレ減速への自信を示す一方で、6月の利下げ開始後は慎重に対応する必要があるとの見解を示したことから、ユーロ売りに歯止めがかかりました。さらにECBのデギンドス副総裁は地政学的リスクがユーロ圏のインフレを押し上げるリスク要因になるとの認識を示しました。本日のユーロドルのサポートは1.0670-90ドル、レジスタンスは1.0750-70ドルと予想されます。

GBP/USD

CFTCが公表した4月23日週の投機的ポジションのデータでは、英ポンドが昨年11月以来初めて純売り圏に転じ、2007年以来最大の売り越し額となりました。こうした動きが月曜日のポンド売りの要因となり、ポンドドルは1.2477ドルの安値を付けました。

しかし、その後に英国の破産管理局が発表した3月の企業破産件数は2022年第3四半期以来の低水準にとどまったことが好感され、さらにイスラエルとハマスの停戦交渉が進展したことでリスク回避の動きが和らいだことから、ポンドドルは上昇に転じ、1.2569ドルの高値をつけています。本日のポンドドルのサポートは1.2520-40ドル、レジスタンスは1.2600-20ドルと予想されます。

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