通貨ペア | トレンド | レジスタンス | サポート | ストップロス |
---|---|---|---|---|
USD/JPY | ▲ | 157.05 | 156.40 | 155.90 |
EUR/USD | ▲ | 1.0870 | 1.0805 | 1.0755 |
GBP/USD | ▲ | 1.2640 | 1.2570 | 1.2515 |
USD/CHF | ▲ | 0.9120 | 0.9055 | 0.9005 |
AUD/USD | ▲ | 0.6680 | 0.6615 | 0.6565 |
USD/CAD | ▼ | 1.3660 | 1.3590 | 1.3715 |
USD/JPY
国際通貨基金(IMF)は、日本が柔軟な為替制度を維持することで、外部ショックを吸収できると総括しています。当面は物価動向を見極めつつ、段階的な金融引き締めが適切とされています。一方で、4月の日本の企業物価は前年比0.9%上昇と市場予想を上回る結果となりました。
鈴木財務相は、為替市場における政府と日銀の連携を重視し、適切な措置を取ると強調しています。また、元日銀理事の門間氏は、日銀の利上げ開始は9月以降になる可能性が高いと指摘しています。ただし、来月には国債買い入れ規模の縮小を決定する可能性もあり、これが円高けん引材料となっています。
一方、米国ではインフレ加速を受けて、FRBの長期高金利維持観測が高まっています。4月の生産者物価指数が前月比0.5%上昇するなど、インフレ圧力の高まりが確認されたためです。これを受けて、9月の利下げ開始期待が後退し、米ドル買いが優勢となっています。
本日は米国の消費者物価指数が注目されます。予想を上回れば、FRBの利上げ継続期待が一層高まり、米ドル買いが加速すると予想されます。
EUR/USD
オーストラリア政府は年内のインフレ抑制を期待しており、豪州準備銀行の利下げ観測が高まる可能性があります。ただし、オーストラリア予算案や、本日発表の米国物価指標を控え、豪ドルやNZドルは方向感に欠ける展開となっています。
ユーロについては、ドイツの物価指標が市場予想とおりとなり、下支えとなりました。しかし、米国の生産者物価の上振れを受けて、ユーロ売りに転じる場面がありました。
欧州中央銀行(ECB)のクノット理事は、来年にはインフレ目標に収れんする可能性が高いと述べています。市場ではECBによる6月の利下げ開始が確実視されており、FRBに先行する可能性があります。
一方で、FRBのパウエル議長は経済を楽観視する一方、長期の金融引き締め姿勢を示唆しています。インフレ低下への確信が持てないためで、ユーロ高に転じる展開にはなりませんでした。
本日は上下げの行き過ぎた値動きとなる可能性があり、経済指標を睨みつつ、冷静な判断が求められます。
GBP/USD
英国の雇用統計が弱含みだったものの、賃金指標は上振れる結果となり、英ポンド買いとなりました。ただし、英中央銀行の首席エコノミストは、夏場の利下げ検討の可能性に言及しています。
英国の失業率は4.3%に上昇しましたが、賃金は市場予想を上回るペースで伸びています。英ポンドは円高ドル安の流れに支えられる展開となりました。
総じて金融政策への思惑の違いが、為替レートの変動要因となっています。経済指標の内容次第では、かなり大きな値動きとなる可能性もあり、冷静な判断が求められます。