FX市場 日報ニュース2024.6.11

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通貨ペアトレンドレジスタンスサポートストップロス
USD/JPY157.45156.80156.30
EUR/USD1.07601.06901.0815
GBP/USD1.27301.26501.2790
USD/CHF0.90300.89650.8915
AUD/USD0.66050.65400.6655
USD/CAD1.38351.37601.3700
目次

USD/JPY

日本内閣府が発表した1-3月期GDP改定値は、資本支出の上方修正により前期比年率-1.8%と従来値の-2.0%を上回る結果となりました。一方で、日銀が公表した5月の銀行貸出残高は前年比+3.0%にとどまり、伸びが鈍化しています。また、4月の経常黒字は2.0505兆円と予想を上回ったものの、前月から減少しました。

加えて、円安に伴う燃料価格や食品価格の上昇で家計支出が下押しされ、5月の日本サービス業の企業マインドは2022年8月以来の低水準となる45.7に低下しました。将来の見通しを示す先行指数も46.3と3ヶ月連続で悪化するなど、個人消費の脆弱さがくすぶっています。こうした状況から、日銀による追加利上げを正当化するのは難しくなっており、円売り圧力が高まり、一時米ドル/円が156.68円の安値まで下落しました。

その後、米金融当局が公表した5月の物価上昇期待値は、1年後は3.2%に低下したものの、5年後は3.0%と上昇するなど、インフレ期待の高止まりが示唆されました。また、シカゴ・マーケットが示すFOMCの利上げ見通しでも、9月の利下げ確率は50%程度にとどまり、利上げ継続の可能性が意識された点がドル買い材料となり、米ドル/円は157.19円の高値まで上昇しています。

本日の予想レンジは、米ドル/円が156.60-80円がサポートライン、157.40-60円がレジスタンスラインとなると見込まれています。

EUR/USD

米雇用統計が良好だったことで、FRBの2023年の利下げ観測が後退し、米ドル高が進行しました。この流れは、ユーロなどリスク通貨を押し下げる材料となりました。そのうえで、欧州議会選で極右政党が伸長したことで、政局の不透明感が高まったことが欧州通貨に重しとなっています。

その後、6月のユーロ圏SENTIX投資家信頼感指数は前月比で上昇するなど、一服感が出ています。また、ECBのカディミール理事は「インフレは沈静化しておらず、再燃のリスクがある」と述べ、夏を過ぎた時点で追加利上げを検討する必要があると説明しました。ナゲル理事も「慎重な対応が求められ、利上げの頂点を過ぎたわけではない」と発言しています。ラガルド総裁も、利上げの間隔を2回以上空ける可能性を示唆しています。

しかし一方で、フランスのマクロン大統領が国会の解散と再選挙を指示したことで、主要国の政局不安が意識されるなど、材料の錯綜が続き、ユーロ/ドルは1.0731ドルまで下落しています。

本日のユーロ/ドルのレジスタンスラインは1.0760-80ドル、サポートラインは1.0670-90ドルと予想されています。

GBP/USD

FRBの利下げ観測の後退を受けて、米ドル買いが優勢となり、一時ポンド/ドル相場は1.2685ドルまで下落しました。ただし、その後の英国の雇用統計で、採用活動の回復が示唆されたことに加え、フランスの政局不安でユーロ売りが優勢となり、ユーロ/ポンド相場が約2年ぶりの安値水準となったことなどから、ポンド高の資金移動が発生し、反発して1.2737ドルの高値をつけています。

翌週には英国の賃金統計や、GDP・鉱工業生産などの重要指標発表が控えており、ポンド相場を動かしそうです。

本日のポンド/ドルのレジスタンスラインは1.2730-50ドル、サポートラインは1.2630-50ドルと予想されています。

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