FX市場 日報ニュース2024.1.25

USD/JPY

日本財務省のデータによれば、昨年12月の輸入は前年同期比で6.8％減少し、予測に遜色がありましたが、輸出は前年同期比で9.8％増加し、貿易収支は621億円の黒字を記録しました。これには、アメリカへの輸出が歴史的な最高水準に達し、中国への輸出も13か月ぶりに初めて増加した要因が影響しています。また、調査によれば、日本の1月のau Jibun銀行製造業購買担当者指数（PMI）の初値は48.0に上昇し、8か月連続で縮小が続いていますが、外国からのサービス需要の増加により5か月ぶりに初めて増加し、サービス業PMIの初値は52.7に急上昇し、総合PMIの初値も51.1に上昇しました。将来12か月間にわたり、サービス業の楽観的な雰囲気が高まり、これが円高を促進し、ドル/円は148.39の高値から低下しました。

その後、スタンダード・アンド・プアーズ（S&P）が公表した1月の初値データによれば、アメリカの製造業PMIは15か月ぶりに新記録の50.3に達し、サービス業と総合PMIもそれぞれ昨年6月以来の最高水準の52.9および52.3に上昇しました。しかし、日本銀行（BOJ）は火曜日に鷹派の発言を発表し、市場は最速で3月に景気刺激政策からの撤退が始まる可能性が高まり、これにより日本国債利回りが急上昇し、円高が進行しました。また、市場は木曜日に発表されるアメリカの第4四半期国内総生産（GDP）および個人消費支出（PCE）物価指数の初値に注目しており、これがドルを一時的に休息させ、ドル/円は146.64まで下落しました。予測では、本日のドル/円の抵抗は147.70-90にあり、サポートは146.60-80に見込まれています。

EUR/USD

昨日、ニュージーランドは第4四半期の消費者物価指数（CPI）を発表し、前四半期比で0.5％上昇し、2021年以来の最低水準となりました。しかし、中国政府が株式市場を安定させるために約2兆人民元を探しているとの報道があり、中国人民銀行（PBOC）は2月5日から金融機関の預金準備率を0.5％引き下げ、融資と経済を刺激すると発表しました。さらに、鉄鉱石の価格が上昇し、これが豪ドルやNZドルなどのリスク通貨を支え、ユーロ/ドルは1.0844の安値から上昇しました。

S&Pが公表した1月の初値データによれば、フランスの製造業PMIは8か月連続で43.2まで減少し、9月以来の最大の縮小となりました。一方で、ドイツの製造業およびサービス業PMIはそれぞれ45.4および47.6に上昇し、経済の低迷状態がさらに悪化していることを強調しています。しかし、ユーロ圏の製造業および総合PMIはそれぞれ46.6および47.9に上昇し、ビジネス活動の減少が一部緩和されていることを示しています。さらに、欧州中央銀行（ECB）が木曜日に会議を開催し、ユーロ圏の借り入れコストがいつ下がり始めるかについて示唆する可能性があり、ドルはアメリカのGDP発表前に下落し、ユーロ/ドルは1.0932の高値に押し上げられました。予測では、本日のユーロ/ドルの抵抗は1.0920-40にあり、サポートは1.0830-50に見込まれています。

GBP/USD

水曜日、人材情報プロバイダーXpertHによれば、2023年の最後の3か月間、イギリスの雇用主が提供する賃金の伸び率は30年ぶりの最高水準を維持しており、また来週、イギリス中銀（BOE）が通貨政策会議を開催することから、市場は6月までにイギリスの利上げの可能性が低いと予想し、ポンド/ドルは1.2674の低値でサポートを受けました。その後、S&P/イギリス王立調達および供給学会（CIPS）の初値調査によれば、英国の1月の製造業およびサービス業PMIはそれぞれ47.3および53.8に上昇し、総合PMIも7か月ぶりの最高水準である52.5に上昇しました。これはビジネス活動の成長が主要なヨーロッパ経済を上回っていることを示しており、これがより長い期間にわたりイギリスの利上げを維持する理由となっており、ポンド/ドルは1.2774の高値に押し上げられました。予測では、本日のポンド/ドルの抵抗は1.2750-70にあり、サポートは1.2650-70に見込まれています。