FX市場 日報ニュース2024.2.27

USD/JPY

先週、米国連邦準備制度理事会（FED）の役員たちは、短期間での利下げ開始に対して反発を続けました。経済状況が明確な歴史的先例に欠け、行動を起こす前に慎重であるべきだと考えています。これにより、投資家はFEDの初の利下げを6月に先送りする見通しとなり、シカゴ商業取引所（CME）のFedWatchツールによると、市場は現時点でFEDが5月に利下げを開始する可能性を20％に大幅に下げました。月曜日にドルを支えました。さらに、日本の1月の全国消費者物価指数（CPI）が火曜日に発表されますが、コアCPIの前年比上昇率が1.8％に低下すると予想されており、これは2022年3月以来の最低水準です。また、政策立案者および立法者に影響力を持つ元日本内閣官房参与である本田悦朗氏は、マイナス金利政策を急速に終了させることに反対しており、日本銀行（BOJ）が早期に行動を起こすと、経済が再びデフレに陥る恐れがあると述べています。これがBOJにとってマイナス金利政策を終了する計画を将来数か月でより複雑にするでしょう。これがドル/円を支え、150.27の安値を堅持させました。

先週までのアメリカ商品先物取引委員会（CFTC）のデータによると、円のショートポジションは約100億ドルに急上昇し、昨年11月以来の最大となりました。円は短期間で引き続き圧力を受ける見通しであり、また、アメリカ商務省が発表した1月の新築住宅販売は、前月比1.5％増の季節調整後年率66.1万戸と予想を下回りましたが、最近のアメリカの生産者物価と消費者物価の上昇率は予想を上回っており、今週木曜日に発表される予定のコア個人消費支出（PCE）物価指数のデータはリスクが上向きであり、FEDが今年大幅に利下げする期待をさらに減退させるでしょう。これがドル/円を150.83の高値に押し上げました。本日のドル/円の抵抗レベルは150.65-85であり、サポートは149.80-150.00です。

EUR/USD

ロイターの調査によると、一部のアナリストは、ニュージーランド準備銀行（RBNZ）が2月28日の会議で再び利上げするリスクが依然として存在すると考えていますが、大半はRBNZが現金利率を5.5％の15年ぶりの高水準で維持し、最も早くても7月から基本的な融資コストを引き下げ始めると予想しています。市場はRBNZが予期せぬ利上げをする可能性を削減しました。また、オーストラリアが水曜日にCPIデータを公表する予定であり、インフレのパフォーマンスを提供することになりますが、昨日の不確実要因が豪ドルとNZドルを押し下げ、ユーロ/ドルは1.0811まで低下しました。

その後、ドイツのifo経済研究所が調査結果を発表し、ドイツの2月の輸出期待指数がマイナス7.0ポイントに上昇し、輸出業者の信頼が予想外に改善し、ユーロ/ドルを1.0859の高値に押し上げました。しかし、欧州中央銀行（ECB）総裁のラガルドは、ユーロ圏全体で賃金の成長が依然として強力である一方で、企業は価格を引き上げるのではなく利益率を下げることで一部の成長を吸収するかもしれないと述べました。市場はまた、ECBが金利を引き下げる時期を探るユーロ圏の通貨膨張データを待っており、これがユーロの上昇を制限しています。本日のユーロ/ドルの抵抗レベルは1.0850-70であり、サポートは1.0770-90です。

GBP/USD

英国の求人広告会社Adzunaによると、英国の雇用主は1月、前年同期比で15％減の867,436件の求人広告の空きがあり、2021年4月以来の最低水準となり、労働市場が冷え込んでいることをさらに示しています。また、CFTCのデータによると、2月20日までの週に英ポンドのネットロングポジションが8週ぶりに初めて減少し、ポンド/ドルを1.2654の安値に押し下げました。英国の工業連合（CBI）が2月の英国小売売上高の差異を発表し、マイナス7に上昇し、10か月ぶりの最も遅い減少率となりました。小売活動の低迷が若干緩和され、この月初めに公表された公式データと一致し、ポンド/ドルを1.2699の高値に押し上げました。本日のポンド/ドルの抵抗レベルは1.2680-1.2700であり、サポートは1.2600-20です。