FX市場 日報ニュース2024.4.25

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通貨ペアトレンドレジスタンスサポートストップロス
USD/JPY155.65155.00155.30
EUR/USD1.07501.06851.0635
GBP/USD1.25151.24451.2390
USD/CHF0.91900.90500.9075
AUD/USD0.65550.64900.6440
USD/CAD1.37051.36351.3760
USD/CNY7.28707.26707.2550
目次

USD/JPY

先週末に米国商品先物取引委員会(CFTC)が公表した4月16日週のデータによると、投機的な円売り建玉が2019年6月以来最大の285億1000万ドルに達していました。国際通貨基金(IMF)の日本代表を務めるジョアリ氏は、日本のインフレ指標の一部が2%目標を下回っていることから、日本銀行は利上げの際には慎重に対応する必要があると指摘しています。

一方で、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ先送りの可能性が意識され、ドル買いが優勢となったことで、円安・ウォン安の進行が他の主要通貨に比べて際立っていました。こうした状況を受けて、先週IMF/世界銀行の春季会合が開かれた米ワシントンで、米国、日本、韓国の3か国は異例の共同声明を発表し、為替市場問題に関して緊密な協議を行っていく方針を確認しました。日本銀行の黒田総裁も、円安がインフレを更に加速させる場合には、再度利上げを検討する可能性があると述べています。

さらに、北朝鮮による短距離弾道ミサイル発射の実験が行われたことで、朝鮮半島の緊張が高まり、円への防衛的な買い注文が増えたため、ドル円は一時154.45円まで下落しました。

しかし、中東情勢への懸念が後退したことでリスク回避の動きが和らぎ、日本当局による為替介入の可能性が低下しました。加えて、米国の3月全国活動指数が前月を上回る0.15と良好だったこと、FRBによる長期の金融引き締め観測が高まったことなどから、ドル高が進行し、ドル円は34年ぶりの高値154.86円を付けました。本日のドル円レジスタンスは154.80-155.00円、サポートは154.00-20円と予想されています。

GBP/USD

イランがイスラエルの無人機攻撃への報復計画がないと発表したことで、地域の緊張緩和が期待され、リスク回避の動きが和らぎました。また、26日に発表が予定されている豪州の物価上昇率は、前年同月比で3.5%程度にとどまるとの見通しから、豪州準備銀行(RBA)が金融引き締め姿勢を緩める可能性が高まり、豪ドル・NZドルなどのリスク通貨が買われてユーロドルは1.0670ドルまで上昇しました。

その後、欧州連合(EU)が発表した4月の消費者信頼感指数は予想を上回る-14.7となりましたが、欧州中央銀行(ECB)のビルアレー委員は、中東情勢の緊迫化によりエネルギー価格が上昇する可能性は低いとの見解を示しました。また、ロイター通信が行った調査では、ECBの利下げは6月に始まり、年内に2回行われるとの見方が多数を占めていましたが、FRBに先行する形になることから、ユーロ売りが優勢となりユーロドルは1.0622ドルまで下落しました。本日のユーロドルのレジスタンスは1.0660-80ドル、サポートは1.0580-1.0600ドルと予想されています。

EUR/USD

週末に英国中央銀行(BOE)のラムズデン副総裁が、利下げ支持に回る可能性を示唆する発言を行ったことで、すでに利下げ支持を表明しているデール委員に続く形となりました。CFTCの公表データでは、4月16日週の英ポンドの投機的な買い超し額が縮小しており、金利先物市場では8月に25ベーシスポイントの利下げ開始が意識され、年内にさらに1回の利下げが行われるとの見通しが高まっていました。こうした状況からポンドドルは1.2392ドルの高値から下落が進行しました。

週明けの米国市場では、英ポンドに対する両建てポジション解消の動きが確認され、ニュートラルなスタンスが強まっています。さらに、25日に発表される英国の購買担当者景気指数の結果が注目されているため、ポンドドルは1.2296ドルまで売られました。本日のポンドドルのレジスタンスは1.2350-70ドル、サポートは1.2260-80ドルと予想されています。

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