FX市場 日報ニュース2024.5.1

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通貨ペアトレンドレジスタンスサポートストップロス
USD/JPY158.50157.50156.70
EUR/USD1.06601.05901.0715
GBP/USD1.24851.24101.2545
USD/CHF0.92600.91900.9135
AUD/USD0.64750.64100.6525
USD/CAD1.38451.37701.3710
USD/CNY7.27007.25007.2380
目次

USD/JPY

先週の日本の祝日休場明けの取引で、日本当局が18カ月ぶりとなる為替介入を実施したとの疑惑が浮上しました。神田真人財務官は為替介入の有無については言及を避けましたが、「24時間体制で為替事務に対応する準備はできている」と述べ、市場は慎重な動きとなりました。

一方、3月の日本の経済指標が発表されましたが、統計の良し悪しが混在する結果となり、日銀の金融政策転換を示唆する材料には乏しい内容でした。雇用統計では失業率が前月から変わらずの2.6%、求人率は1.28倍と改善が続きました。鉱工業生産は前月比3.8%増と予想を上回る伸びを示しましたが、家計支出は小売売上高が前年比1.2%増にとどまり、25カ月連続の増加とはいえ予想を下回りました。こうした数字からは日銀に対する確たる政策修正の後押しは得られず、ドル円は156.05円を下回るペースにとどまりました。

その後、日銀が公表した4月の展望レポートでは、消費や価格情勢に前向きな見方を示しました。日銀のデータでは、先週の為替介入で5.5兆円の円売り介入が示唆されています。しかし、日米金利差が大きいため、介入だけでは円安を食い止めるのは困難との見方が高まっています。

EUR/USD

6日に発表されたANZ銀行の調査で、4月のニュージーランドの企業信頼感指標が14.9、企業活動指数が14.3と低調となりました。また、オーストラリアの3月の小売売上高は前月比0.4%減少し、前年比でも0.8%増に過ぎず、2021年8月以来の低い伸びとなりました。一方で、中国の4月の財新製造業PMIは14カ月ぶりの高水準となる51.4と改善が見られたものの、政府発表の製造業PMIは50.4にとどまり、非製造業PMIは51.2と3カ月ぶりの低水準となりました。この結果を受けて、豪ドル・NZドルなどのリスク通貨が売られ、ユーロドルは1.0735ドル高値で上値が重くなりました。

その後、欧州から発表された統計では、第1四半期の国内総生産がドイツや西班牙の牽引で前期比0.3%増、前年比0.4%増と3期連続のプラス成長となりました。4月の消費者物価指数は前年比で2.4%上昇と横ばいでしたが、コア指数は2.7%上昇にとどまり、欧州中央銀行(ECB)によ る6月の利下げ開始を後押しする内容となりました。実際に、ECBのデクース、ビルロード両理事がそうした利下げを支持する発言を行ったことから、ユーロ売りが優勢となりユーロドルは1.0664ドル まで下落しました。本日のユーロドルサポートは1.0570-90ドル、レジスタンスは1.0660-80ドルと予想されます。

GBP/USD

英国小売業協会は、4月の店頭価格は前年比0.8%上昇と2021年12月以来の低い伸びにとどまったと発表しました。一方で、英国中央銀行は3月の住宅ローン承認件数が61,325件と2022年9月以来の高水準となり、消費者信用残高も予想を上回る15億7700万ポンド増と堅調でした。この結果からポンドは買われ、ポンドドルは1.2564ドルの高値をつけました。しかし、中央銀行が量的緩和の国債買い入れ計画で2034年までに850億ポンドの損失が見込まれると発表し、ポンド売りに繋がりポンドドルは1.2487ドルに下落しました。本日のポンドドルのレジスタンスは1.2480-1.2500ドル、サポートは1.2400-20ドルと予想されます。

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