通貨ペア | トレンド | レジスタンス | サポート | ストップロス |
---|---|---|---|---|
USD/JPY | ▲ | 156.30 | 155.60 | 155.05 |
EUR/USD | ▼ | 1.0770 | 1.0700 | 1.0825 |
GBP/USD | ▼ | 1.2525 | 1.2450 | 1.2585 |
USD/CHF | ▲ | 0.9120 | 0.9055 | 0.9005 |
AUD/USD | ▼ | 0.6600 | 0.6535 | 0.6650 |
USD/CAD | ▲ | 1.3740 | 1.3670 | 1.3615 |
USD/JPY
米国の経済指標が軟調だったことから、連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待が高まり、米ドルが売られる展開となりました。一方、日本の家計支出は13カ月連続で前年比減少するなど、日銀の金融緩和策の出口が見えづらい情勢が続いています。
ただし、日本の経常黒字が3月に3.4兆円と拡大したほか、2023年度は過去最高となる25.3兆円の黒字となるなど、堅調な姿が窺えます。鈴木財務相も為替市場の動向に注視し、必要に応じて適切な対応を取ると発言しています。このような日本政府の姿勢から、最近の円高ドル安の流れに一服感が出ています。
一部の報道では、日銀の利上げ開始が7月になる可能性も指摘されていますが、経済成長の減速が見込まれることから、日銀の金融引き締め路線は遅れる公算が大きくなっています。また、米国でもインフレや失業、金利にかかる懸念から消費者心理が悪化する兆しが出ており、一方のFRB理事から利下げ慎重論が示されるなど、金融政策運営をめぐっては不透明感が増しています。
EUR/USD
米国の雇用統計の低迷を受けて米ドルが売られたことで、ユーロ高の流れとなりました。中国の輸入が拡大したことで、主要輸出国のオーストラリアやニュージーランドの通貨も支援されました。
一方、欧州中央銀行(ECB)の会合議事録から、2024年に物価上昇率が2%に低下する可能性が示唆されたことで、6月の利下げ観測が高まっています。また、バイデン米政権がEV、太陽電池、鉄鋼などの中国製品に新たな制裁関税を課す構えであることや、イスラエルとハマス間の休戦協議が難航したことで、リスク回避の動きからユーロ売りにつながりました。
本日のユーロ/米ドル相場は、1.08ドル台半ばでもみ合いになる可能性がありますが、1.07ドルを下回るリスクにも注意が必要です。
GBP/USD
英国の経済指標が好調だったことから、英ポンドが買われる展開となりました。ただし、FRBがインフレや雇用を巡る懸念から利下げに慎重になる可能性があることなどから、改めて英ポンド売りの動きとなっています。
本日の英ポンド相場は、1.25ドル台前半で推移すると予想されますが、1.24ドル台半ばに下落する場面も考えられます。
総じて外国為替市場は、主要国の金融政策への思惑がかく乱され、方向感に欠ける展開が続いています。経済指標の内容次第では、かなり変動する可能性もあり、細心の注意が求められます。