通貨ペア | トレンド | レジスタンス | サポート | ストップロス |
---|---|---|---|---|
USD/JPY | ▼ | 155.45 | 154.65 | 156.05 |
EUR/USD | ▼ | 1.0745 | 1.0680 | 1.0795 |
GBP/USD | ▼ | 1.2490 | 1.2415 | 1.2550 |
USD/CHF | ▲ | 0.9140 | 0.9075 | 0.9025 |
AUD/USD | ▼ | 0.6575 | 0.6510 | 0.6625 |
USD/CAD | ▲ | 1.3795 | 1.3725 | 1.3670 |
USD/JPY
ミネアポリス連邦準備銀行のニール・カシカリ総裁は、インフレ率が高止まりしていることから、2023年を通して利下げは見送られる可能性が高いと述べました。この発言を受けて水曜日の取引では、米ドル高/円安が継続し、円売り圧力が3日連続で高まりました。市場が当初予想していたFRBの2023年利下げ観測が後退したためです。
日本の鈴木俊一財務大臣は、円安の進行による悪影響に強い懸念を表明し、円を支える為替介入の用意があると改めて強調しました。黒田東彦日銀総裁も、為替変動は基本的な経済指標を反映していると指摘し、デフレ期待が高まればさらなる利上げ措置を講じる考えを示しました。急激な円安進行が物価に重大な影響を与える場合、日銀は追加金融緩和に踏み切る可能性があると強く示唆しました。
こうした発言から、政府と日銀が連携して円安抑制に動く姿勢が鮮明になっています。しかし、日本の金利水準が主要国に比べて極端に低いため、市場での円売り圧力は根強く、米ドル/円は一時154円台半ばまで上昇しました。その後、米商務省が3月の卸売販売高と在庫がそれぞれ前月比1.3%減、0.4%減と市場予想通りだったことから、米ドル買いが一服しました。ただし、コリンズ・ボストン連銀総裁がインフレ抑制に向けた経済減速の必要性を指摘したことで、米ドル/円は一時155円台半ばまで上値を延ばしました。
本日の米ドル/円相場は、155.45-65円がレジスタンスライン、154.50-70円がサポートラインとなりそうです。
EUR/USD
オーストラリア準備銀行(RBA)は利上げを継続する姿勢を鮮明にしており、主要中央銀行の中で最もハト派的ではありません。しかし、利上げ期待が後退したことから、オーストラリア債券市場では、今年の追加利上げ観測が決定会合前の40%から13%に低下しました。この動きが昨日のオーストラリアドル安の要因となりました。
一方、ドイツの経済研究所コーレン・インスティテュートは、今年の独経済が製造業や建設業の不振から停滞に陥り、欧州他国に比べて遅れが生じるとの見方を示しました。この発言がユーロ売りにつながり、ユーロ/米ドルは1.0733ドルまで下落しました。
さらに、3月の同国鉱工業生産が前月比0.4%減と予想以上に小幅な落ち込みにとどまったことも好材料視されました。ホルツマンECB理事も、ECBが利下げに動く理由はないと述べ、FRBの動向次第との見方を示したことから、ユーロ/米ドルは1.0757ドルまで反発しました。
本日のユーロ/米ドル相場は、1.0740ドル-1.0760ドルがレジスタンスライン、1.0670-90ドルがサポートラインとみられています。
GBP/USD
FRBが主要国中央銀行に比べて長期間の金融引き締めを継続するとの見方から、ポンド売り圧力が高まっています。英国中央銀行(BOE)の政策金利は、2023年に2回の利下げ(各0.25%)が織り込まれています。さらに2024年を通してFRBの政策金利がBOEを上回る見通しもあります。加えて、BOEシャドー金融政策委員会の9名委員のうち2名が利下げ支持を示したと報じられたことから、ポンド/米ドルは一時1.2464ドルまで下落しました。
その後、金融市場の関心が金融当局者の発言や米ミシガン大の消費者信頼感指数に移ったことから、ポンド/米ドルは1.2520ドルまで反発しました。
本日のポンド/米ドル相場では、1.2490ドル-1.2510ドルがレジスタンスライン、1.2400ドル-1.2420ドルがサポートラインとみられています。