FX市場 日報ニュース2024.6.13

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通貨ペアトレンドレジスタンスサポートストップロス
USD/JPY156.85156.00157.45
EUR/USD1.08301.07601.0885
GBP/USD1.28101.27301.2870
USD/CHF0.89950.89300.8880
AUD/USD0.66650.66000.6715
USD/CAD1.37951.37201.3660
目次

USD/JPY

米国の堅調な雇用統計を受け、経済成長の勢いが依然として強いことが浮き彫りになりました。このため、連邦準備制度理事会(FED)による今後数カ月での利下げ可能性が低下する公算が高まっています。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のFedWatchツールによれば、市場が9月の利下げに付けている確率は約56%と、1週間前の77.8%から低下しました。こうした事態を受け、米ドル相場は底堅い推移となっていますが、日本銀行が公表した5月の国内企業物価指数が前月比0.7%上昇、前年同月比2.4%上昇と予想を上回ったことで、円安が物価上昇圧力を高める要因になっていると指摘されています。

一方で、市場の大方は、日銀が週末に開催する金融政策決定会合で現行の金利水準を維持すると予想していますが、情報筋からは国債買い入れ規模の縮小や資産圧縮計画の着手などの示唆がある可能性も指摘されており、円高を支える材料となっています。この結果、米ドル/円相場は一時157.43円の高値まで上昇しました。

その後、米労働省が発表した5月の消費者物価指数(CPI)が前月横ばいで前年比3.3%上昇、コアCPIも前月比0.2%上昇、前年比3.4%上昇と、いずれも予想を下回る内容となりました。この結果を受け、米国のインフレ圧力の減速が確認され、市場ではFEDによる9月と12月の利下げ観測が高まり、米ドルは売られて同155.71円の安値を付けました。しかし、FEDは連邦基金金利の目標レンジを5.25%-5.5%と据え置き、利下げ開始時期を12月以降へとずらし込む姿勢を示しました。政策当局者らは、今年の利下げ幅は25bpの1回限りとの見通しを示しました。また声明文では、米経済が着実な拡大を続け、雇用増加や失業率の低水準が継続していることを確認する一方で、インフレ鈍化のペースが緩慢であることを指摘し、ドル売りを一部抑えました。

本日の米ドル/円相場は、売り円段階阻値が156.80-157.00円、買い円段階支値が155.80-156.00円と予想されています。

EUR/USD

世界銀行は、米国経済の堅調さを受けて2024年の世界経済成長率予想を上方修正する一方、中国については4.8%成長を予測しました。また、中国の5月消費者物価指数が前月比0.1%低下、生産者物価指数は前年同月比で下落幅が1.4%にとどまるなど、リスク選好の改善が確認されています。さらに来週、オーストラリア準備銀行が金融政策決定会合を控え、現行の4.35%での据え置きが予想される半面、必要があれば追加利上げに踏み切る姿勢を改めて示すとの観測から、オーストラリアドルやニュージーランドドルなどのリスク通貨が支えられ、ユーロ/米ドル相場は1.0733ドルの安値から反発しました。

一方、フランス中央銀行総裁は、インフレ率が来年には2%を切る1.7%程度にまで低下すると述べたほか、ドイツの5月消費者物価指数が確報値で前月比0.1%上昇、前年比2.4%上昇と速報値と変わらず、EUハーモナイズド消費者物価指数も前月比0.2%上昇、前年比2.8%上昇で市場予想どおりとなりました。さらに欧州中央銀行副総裁は利下げの必要性については非常に慎重に対応すべきだと発言しました。これらを受け、米国のインフレ鈍化傾向とともにユーロは買われ、ユーロ/米ドル相場は一時1.0852ドルの高値を付けました。

本日のユーロ/米ドル相場は、売りユーロ段階阻値が1.0830-50ドル、買いユーロ段階支値が1.0740-60ドルと予想されています。

GBP/USD

英国統計局が発表した4月の国内総生産は前月比で横ばいと予想どおりだったものの、製造業生産は前月比1.4%低下、前年比0.4%上昇にとどまり、鉱工業生産も前月比0.9%減、前年比0.4%減と、いずれも事前予想を下回る結果となりました。英経済の成長鈍化が改めて確認されたことから、ポンド売り圧力が高まり、一時1.2729ドルの安値が付けられました。しかし、英国経済の回復が今後数カ月で加速するとの観測から反発し、加えて米国の低インフレ傾向が嫌ドル材料となり、ポンド/米ドル相場は1.2860ドルの高値まで上昇しました。

本日のポンド/米ドル相場は、売りポンド段階阻値が1.2810-30ドル、買いポンド段階支値が1.2720-40ドルと予想されています。

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