通貨ペア | トレンド | レジスタンス | サポート | ストップロス |
---|---|---|---|---|
USD/JPY | ▲ | 158.95 | 158.20 | 157.65 |
EUR/USD | ▼ | 1.0900 | 1.0835 | 1.0950 |
GBP/USD | ▼ | 1.2970 | 1.2900 | 1.3025 |
USD/CHF | ▲ | 0.9000 | 0.8935 | 0.8885 |
AUD/USD | ▼ | 0.6730 | 0.6665 | 0.6780 |
USD/CAD | ▲ | 1.3740 | 1.3670 | 1.3615 |
USD/JPY
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が物価がFRBの目標に近づいていると発言し、利下げが近いことを示唆しました。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のFedWatchツールによると、9月の25ベーシスポイントの利下げが完全に織り込まれています。投資家はトランプ前大統領の暗殺未遂事件の余波とその勝利の可能性を引き続き注視しており、これらの要因がドルの動きを鈍らせています。
一方、林芳正官房長官は火曜日の定例記者会見で、日本当局が為替市場で必要なあらゆる措置を講じる準備があると述べ、為替の安定が重要であり、過度の変動は望ましくないと強調しました。日本銀行(BOJ)のデータによると、日本当局は先週金曜日に約2.14兆円の追加介入を行い、円を支援した可能性があります。
これらの要因により、ドル円相場は157.98円の安値で推移しています。しかし、東京の取引終了前後に日本の輸入業者や投資家からのドル需要が顕著になり、また国際通貨基金(IMF)が第1四半期の自動車生産の一時的な中断と民間投資の低迷を理由に、日本の今年の経済成長予測を0.2ポイント引き下げて0.7%としたことで、円に下落圧力がかかっています。
EUR/USD
FRBのハト派的な発言により、今年さらなる利下げが行われるとの見方が強まっています。また、いわゆる「トランプ勝利トレード」の恩恵を受け、米国長期国債利回りが上昇しています。一方で、中国の経済指標の軟調さがリスク回避の動きを誘発し、前日にはオーストラリアドルやニュージーランドドルなどのリスク通貨に打撃を与えました。
ドイツのZEW経済研究所の発表によると、7月の経済現況指数は予想を上回るマイナス68.9となりましたが、経済見通し指数は予想を下回る41.8に低下し、1年ぶりの下落となりました。これは、景気回復への道のりが険しいことを示しています。また、ユーロ圏の5月の季節調整前貿易黒字が139億ユーロに縮小したことも、ユーロ/ドルを1.0905ドルの高値から押し下げる要因となりました。
その後、欧州中央銀行(ECB)が銀行貸出調査を公表し、6月までの3ヶ月間で家計の融資需要が2022年以来初めて増加したと回答した割合が純16%だったことが明らかになりました。IMFは、米国経済の減速、欧州経済の底打ち、中国の消費と輸出の強さを理由に、今年の世界の実質GDP成長率予測を3.2%に据え置き、2025年の予測を3.3%に上方修正しましたが、成長への道のりには多くのリスクがあると警告しています。
GBP/USD
火曜日、市場調査会社カンターは、7月7日までの4週間で月間スーパーマーケット来店者数が今年最速の伸びを示したと発表しました。しかし、食料品価格の年間インフレ率は2021年9月以来最低の1.6%に低下しています。また、英国の建設業界は第1四半期に最も深刻な採用難に直面しており、これらの要因がポンド/ドルを1.2979ドルの高値に抑制しました。
水曜日のチャールズ国王による新政府の立法アジェンダ発表と英国の重要インフレデータの公表を前に、ポンド/ドルは1.2935ドルの安値まで下落しました。本日のポンド/ドルの予想レンジは、レジスタンスが1.2970-90ドル、サポートが1.2900ドル付近となっています。
これらの分析は、投資家の皆様の市場理解に役立つことを願っております。ただし、為替市場は複雑で予測が難しいため、投資判断の際は常に最新の情報を確認し、自己責任のもとで慎重に行動されることをお勧めいたします。また、必要に応じて専門家のアドバイスを求めることも検討されてはいかがでしょうか。