FX市場 日報ニュース2024.7.31

USD/JPY

火曜日、日本の内閣官房長官である林芳正氏は、具体的な金融政策は日本銀行（BOJ）が決定することを明らかにしました。BOJは政府と密接に協力し、適切な金融政策を実施してインフレを目標に戻すと予想されています。6月の季節調整済み失業率は2.5%に低下し、予想の2.6%を下回りましたが、求人倍率は1.23に下がり、予想を下回ったため、円の上昇が抑制されました。

市場は、BOJが水曜日に終了する2日間の金融政策会合を待っています。この会合で、国債購入の縮小に関するスケジュールを発表する可能性がありますが、インフレ圧力が続いているにもかかわらず、日本経済の基盤はまだ不安定であり、BOJの予想通りにインフレが進んでいるため、利上げには時間がかかると考えられます。火曜日には、154.20以上での売りが不足し、一部の空売りの買い戻しが行われ、ドル/円は155.21の高値に達しました。

その後、アメリカの連邦住宅金融局が5月の住宅価格が前月比で変わらず、前年同期比では5.7%に減少したことを発表しました。また、世界大型企業研究会によれば、7月のアメリカの消費者信頼感指数は100.3に上昇しましたが、6月の職位空き数調査（JOLTS）は818.4万件に減少し、ドルが圧迫されました。日本の新任財務省財務官である三村淳氏は、円の基本戦略を維持し、介入は為替の過度な変動に対処するための選択肢であると述べています。

EUR/USD

オーストラリアは水曜日にインフレ報告を発表し、オーストラリア準備銀行（RBA）が再度利上げするかどうかが決定されます。しかし、オーストラリアは前日、6月の季節調整済み建設許可が前月比で6.5%減少し、第2四半期の小売売上高は前期比で0.4%減少し、予想を上回る結果となりました。ニュージーランド準備銀行（RBNZ）は8月14日に会合を開催予定で、最近のインフレと労働力データが弱いため、スワップ取引では利下げの可能性が40%とされています。これにより、豪ドルとニュージーランドドルは数か月ぶりの低水準に達し、ユーロ/ドルは1.0835の高値で制限されました。

欧州連合統計局の第2四半期のGDPデータによれば、ユーロ圏は前期比および前年同期比でそれぞれ0.3%と0.6%の成長を示し、予想をわずかに上回りました。フランスとスペインもそれぞれ0.3%と0.8%の成長を示し、予想を上回る結果となりましたが、ドイツは予想外に前期比で0.1%縮小し、ヨーロッパの成長エンジンであるドイツが長期的な危機に直面する懸念が増しています。

ユーロ圏の7月の経済、工業、企業景気指数は混在しており、消費者信頼感指数は依然として-13.0で、ユーロ/ドルは1.0795の低水準に下落しました。今日の市場はアメリカの連邦公開市場委員会（FOMC）の決定と、FED議長のパウエル氏の記者会見に注目しています。ユーロ/ドルの抵抗線は1.0820-40、支持線は1.0730-50と予想されています。

GBP/USD

火曜日、イギリス小売業連盟（BRC）は、食品価格の上昇が続き、非食品項目のコストが下がったため、7月のイギリスの店舗価格は前年同月比で平均0.2%上昇し、2021年10月以来の最低の上昇率となったことを発表しました。これにより、ポンド/ドルは1.2866の高水準から下落しました。

投資家は、木曜日に予定されているイングランド銀行（BOE）の金利決定に注目しており、新任のイギリス財務大臣が発表した支出削減の影響を評価しています。LSEGの金利確率アプリケーションによれば、市場は8月1日にBOEが利下げを行う可能性を60%と見ており、年末までに52ベーシスポイントの利下げを予測しています。これにより、ポンド/ドルは1.2817の低水準に下落しました。今日のポンド/ドルの抵抗線は1.2840-60、支持線は1.2745-65と予想されています。