FX市場 日報ニュース2024.2.13

USD/JPY

アメリカの12月消費者物価指数（CPI）の前月比上昇幅が下方修正されましたが、コアインフレ率は依然として高く、市場の米連邦準備制度理事会（FED）の利下げタイミングに対する期待は変わらず、またダラス連邦準備銀行のローガン総裁の発言によれば、FEDが利下げする緊急性はないとしています。これにより、市場はほぼ3月の政策会議でのFEDの利下げの可能性を排除し、ドルを支えました。しかし、アジアの主要市場の大部分が休場で取引が淡白であり、投資家は火曜日に米国がCPIを発表し、FEDがいつ利下げする可能性があるかを探ることを待っています。月曜日には、ドルが弱含み、日本円に対して148.91の安値をつけました。

国際通貨基金（IMF）のジョルギエワ専務理事は、数十年ぶりの大幅な利上げを経験した後、IMFは世界経済がソフトランディングすることに非常に自信を持っており、利上げが今年の中頃ごろに開始されるだろうと述べました。これは市場のリスクを受け入れる意欲を強化し、ニューヨーク連邦準備銀行の1月の消費者期待調査報告によると、3年間のインフレ期待が2.4％に低下し、2020年3月以来の最低水準になったことが報告されました。同時に、将来の物価上昇率に対する一般の期待が大幅に低下していますが、1年および5年のインフレ期待はそれぞれ3.0％および2.5％であり、中期的な期待は新型コロナウイルス（COVID-19）の流行前の水準に回復する見込みです。さらに、米財務省は、払い戻し金額の減少により、当月の収入が過去最高になったため、1月の連邦予算赤字が大幅に220億ドル減少し、ドルが円に対して149.47の高値をつけました。本日のドル/円のサポートは148.80-149.00に見込まれ、レジスタンスは149.60-80に見込まれます。

GBP/USD

昨日、アジアの主要市場、日本、中国、香港、韓国、シンガポール、台湾などの多くが休場で取引は静かでしたが、ニュージーランドの第4四半期失業率が予想外に堅調であり、市場はニュージーランド準備銀行（RBNZ）が利下げを8月まで延期する可能性を推測しました。また、今週金曜日にRBNZ総裁オールの発言が注目され、利率の見通しを再評価する可能性があります。これがニュージーランドドルを支えました。また、数人の欧州中央銀行（ECB）の利率決定者が、ECBが早すぎる段階での金融政策の緩和を避ける必要があると警告しました。為替市場は、ECBが4月に初めて利下げする可能性が50％未満であると考えています。さらに、米国の1月の総合消費物価が前月および前年同月比で上昇幅が縮小すると予想されており、これがドルを押し下げ、ユーロをドルに対して1.0805まで押し上げました。

オーストラリア準備銀行（RBA）の次回の利下げの可能性が高まると、豪ドルが弱含みました。また、ECB執行委員会のメンバーでありイタリア中央銀行（BOI）の副総裁であるキポローネ氏によれば、需要が依然として弱いため、ECBはユーロ圏経済をさらに抑制する必要はなく、インフレを抑制する必要はありません。また、中東の緊張状況が持続し、中国の経済見通しが不確実なため、リスク資産が押し下げられ、ユーロはドルに対して1.0754まで下落しました。本日のユーロ/ドルのレジスタンスは1.0770-90に見込まれ、サポートは1.0690-1.0710に見込まれます。

GBP/USD

米国商品先物取引委員会（CFTC）のデータによると、2月6日時点で、ポンドのネットロングポジションは21週ぶりの高水準に上昇しました。現在、市場は英国の中央銀行（BOE）が6月までに利下げする可能性が75％であると見ており、これは米国のFEDやECBよりも遅いとされています。これが月曜日にポンドをドルに対して1.2654まで押し上げました。今週、英国が雇用、CPI、国内総生産（GDP）などの重要なデータを発表する前に、ポンドは圧力を受け、ドルに対して1.2603まで下落しました。本日のポンド/ドルのレジスタンスは1.2620-40に見込まれ、サポートは1.2530-1.2550に見込まれます。