FX市場 日報ニュース2024.4.22

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通貨ペアトレンドレジスタンスサポートストップロス
USD/JPY154.70154.00155.25
EUR/USD1.07151.06501.0600
GBP/USD1.24451.23701.2310
USD/CHF0.91100.90450.9160
AUD/USD0.64900.64250.6375
USD/CAD1.37401.36701.3795
USD/CNY7.26007.24007.2720
目次

USD/JPY

先週金曜日に公表された日本の3月の統計では、食品とエネルギーを除く全国消費者物価指数(コア指数)は前年同月比2.6%上昇と予想通りとなりましたが、食品とエネルギーを除くコア・コア指数は同2.9%上昇と2022年11月以来初めて3%を下回りました。日本企業が33年ぶりの高水準の賃上げを行ったものの、物価上昇を勘案した実質賃金は依然として減少基調にあり、円安に伴う輸入品価格の上昇もあって家計を更に圧迫する可能性があります。こうした状況は日本銀行の今後の政策判断を複雑化させるでしょう。しかし、米国、日本、韓国の財務当局は先週、円安と韓国ウォン安に対する異例の3か国警告を発しており、潜在的な協調介入リスクが高まっています。一方、情報筋によれば、イスラエルがイラン領内を攻撃し、両国間の長年の地下の対立が表面化したことで、中東地域がさらなる紛争に巻き込まれる恐れが出てきました。これにより、アジア株式市場と債券利回りが下落、円買い防衛的な動きが強まり、ドル円は一時153.56円まで下落しました。

GBP/USD

先週金曜日、メディアがイスラエルのミサイル攻撃でイラン国内の都市が被弾し、中東情勢の緊迫化を伝えたことから、原油や金価格は高騰し、アジアの株式市場は暴落しました。金価格の上昇に伴い、世界の市場でリスク回避の動きが広がり、ウォールストリートの「恐怖指数」と呼ばれるCBOEボラティリティ指数は21.33と昨年10月30日以来初めて20を上回る高水準となりました。こうした動きが豪ドル、NZドルなどのリスク通貨に売り圧力をかけ、ユーロドルも1.0609ドルまで下落しました。

しかし、後にECB理事会メンバーのヘルケ・シュプルナウ氏は、ユーロ圏や米国で利下げを行わなければ、ユーロ圏経済に二重の打撃が予想されると述べました。ラガルド総裁もインフレ率のさらなる緩和を予想していますが、3月のドイツ生産者物価指数は前月比0.2%上昇、前年比2.9%下落とともに予想を上回る結果となりました。さらに、情報筋によれば、ドイツ政府は2023年の経済成長率予想を0.3%に上方修正するとのことです。中東情勢の緊張緩和もあり、ユーロドルは1.0677ドルまで反発しました。本日のユーロドルのサポートは1.0630-50ドル、レジスタンスは1.0710-30ドルとの見方です。

EUR/USD

イスラエルのイラン攻撃をめぐる報道が先週金曜日にリスク回避の動きを呼び起こしました。英国統計局の発表によれば、3月の小売売上高は前月比で横ばいと、昨年12月以来の月次増加が見られませんでした。高インフレにもかかわらず停滞したことになります。一方、米国の利下げ観測が後退したことがドル高をもたらし、ポンドドルは1.2468ドルの高値から下落しました。中東情勢の緩和でしばらくポンド買いが優勢となりましたが、BOE副総裁のラムズデン氏が英国のインフレリスクは後退しつつあり、BOEの最新予測を下回る可能性があると発言。利下げの必要性が薄れたとの見方から、ポンドドルは1.2363ドルまで下落しました。本日のポンドドルのサポートは1.2350-70ドル、レジスタンスは1.2450-70ドルと予想されます。

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