FX市場 日報ニュース2024.7.25

USD/JPY

ロイターが確認したG20公報の草案によると、G20財務金融指導者たちは世界経済のソフトランディングの可能性が高まっていることに勇気を得ている一方で、戦争や紛争がもたらすリスクについて警告を発しています。また、アメリカのテクノロジー企業の決算報告が期待外れだったため、ウォール街の主要指数が下落し、水曜日にアジア株式市場の低迷を引き起こし、市場のリスク志向が低下しました。企業調査によれば、日本の7月のau Jibun Bank製造業購買担当者景気指数（PMI）は49.2に低下し、3か月ぶりに景気拡大・縮小の分岐点である50を下回りました。しかし、新規受注の増加が堅調であったため、サービス業PMIは3か月ぶりの高水準である53.9に上昇し、7月の民間部門全体の活動が成長に戻り、円の上昇を後押ししました。日本の輸入業者や東京定盤での需要が満たされた後、ドル/円は155.98の高値から下落しました。

日本銀行（BOJ）の考えに詳しい4人の関係者によれば、BOJは来週の政策会議で利上げを議論する可能性があり、今後数年で国債購入量をほぼ半減させる計画を発表することが予想されています。市場は、BOJが利上げを行い、12月までにさらに2回の利上げを行う可能性を見込んでおり、円を資金調達通貨とするキャリートレードが解消され、円が急騰しました。アメリカのデータによれば、6月の貿易赤字は968億ドルに縮小し、建築許可件数は修正値で3.9%増の年率145.4万件と予想を上回りました。さらに、S&Pグローバルの調査によると、アメリカの7月の速報値では、総合PMIが2022年4月以来の高水準である55.0に上昇し、サービス業PMIも28か月ぶりの高水準である56.0に達しましたが、製造業PMIは7か月ぶりの低水準である49.5に下落しました。商品とサービスの平均価格の上昇ペースは1月以来最も遅く、6月の新築住宅販売は前月比0.6%減の年率61.7万戸で予想を下回りました。これらのまちまちなデータにより、ドル/円は153.09の低値に押し下げられました。今日の市場はアメリカの第2四半期国内総生産（GDP）の速報値に注目しており、ドル/円の抵抗線は153.80-154.00、支持線は152.00-20と予想されます。

EUR/USD

中国の不動産業界に対する追加支援策の不足と需要の低迷に対する懸念により、鉄鉱石や銅などの産業用金属の価格が3か月半ぶりの低水準に下落し、市場のセンチメントを悪化させました。昨日、ドルは人民元に対して8か月ぶりの高値に上昇し、中国が人民元の再度の減価を許容していることが浮き彫りになりました。また、日本の利上げリスクや最近の疑似介入事件により、投機家たちは円を資金調達通貨とする有利なキャリートレードを解消し、オーストラリアドルやニュージーランドドルなどのリスク通貨が売り込まれました。

ドイツの8月のGfK消費者信頼感指数は-18.4に大幅に改善しました。また、7月のS&Pグローバル作成のHCOB速報値調査によれば、オリンピックの恩恵を受けてフランスのサービス業と総合PMIはそれぞれ50.7と49.5に上昇しましたが、ドイツの総合PMIは縮小し48.7となりました。さらに、ユーロ圏の製造業、サービス業、および総合PMIはそれぞれ45.6、51.9、および50.1に低下し、全体的な停滞を示しました。これによりユーロ/ドルは1.0824の低値に押し下げられました。アメリカのデータがドルに圧力をかけ、ユーロ/ドルを1.0866の高値まで押し上げました。今日のユーロ/ドルの抵抗線は1.0835-55、支持線は1.0750-70と予想されます。

GBP/USD

アメリカ企業の決算報告がリスク回避の動きを促し、BOJの利上げ圧力の増大により、円関連のキャリートレードが解消され、水曜日にはポンド/ドルが1.2874の低値に下落しました。S&Pグローバルの7月速報値調査によれば、イギリスの製造業PMIは2022年7月以来の高水準である51.4に達し、サービス業と総合PMIもそれぞれ52.4と52.7に上昇し、ポンド/ドルは1.2937の高値まで押し上げられました。今日のポンド/ドルの抵抗線は1.2900-20、支持線は1.2810-30と予想されます。