FX市場 日報ニュース2024.9.25

USD/JPY

アメリカの地域連邦準備銀行の三位が、物価圧力の緩和と雇用市場のリスク上昇を背景に、中立的な金利が適切であると考えています。これにより、先週のアメリカ連邦準備制度理事会（FED）の利下げ決定が支持され、ドルは伸び悩んでいます。一方、火曜日に発表された民間調査によると、日本の9月のau Jibun Bankサービス業購買担当者指数（PMI）は、初めての値が5か月ぶりの高水準である53.9に達しましたが、製造業PMIは49.6に低下し、3か月連続で50の分岐点を下回っています。投入と生産の物価上昇率も鈍化しており、日本銀行（BOJ）の植田総裁は、もしインフレが予想通りに2%目標に向かって加速すれば金利を引き上げる意向を示しました。しかし、金融市場の動揺やアメリカ経済が軟着陸できるかどうかのリスクが存在し、貨幣政策を決定する際には時間をかけて市場や海外経済の動向を慎重に分析する必要があると述べ、急いで利上げを行うつもりはないと暗示しました。また、中国が一連の経済刺激策を打ち出したことでアジアの株式市場が上昇し、リスク志向が高まり、ドル円は144.68の高値を記録しました。

アメリカ連邦住宅金融局（FHFA）の発表によれば、7月の住宅価格は前月比0.1%上昇し、前年同月比では4.5%上昇していますが、これは昨年6月以来の最小の上昇幅です。また、世界大型企業研究会によると、アメリカの9月消費者信頼感指数は98.7に低下し、3年ぶりの最大の下落幅を記録しました。これは、労働市場に対する国民の懸念が高まっていることを示しており、消費者は今後1年間のインフレの上昇を予測しています。このため、11月5日のアメリカ大統領選挙を前に、経済に対する見方は不透明になり、ドルは円に対して143.11の低点を付けました。今日のドル円の抵抗は143.20-40、支えは141.80-142.00に見込まれています。

EUR/USD

昨日、中国の最高金融監督機関が預金準備率を50ベーシスポイント引き下げ、貸出金利をさらに低下させ、住宅市場を支援する一連の措置を発表しました。また、オーストラリア中央銀行（RBA）は予想通り金利を4.35%に維持しました。RBAの総裁ブロックは、9月の会議では金利引き上げについて明確に議論していないと述べたものの、政策は十分に制約的であるべきだと再確認し、引き締め政策を維持する必要があると述べました。これにより、オーストラリアドルは9か月ぶりの高値を記録し、ニュージーランドドルやその他のリスク資産もサポートを受けました。

一方、フランスの財務大臣は予算赤字が過去最悪の水準に達したと述べ、ドイツのIfo経済研究所によれば、9月の企業現況と景気判断指数はそれぞれ84.4と85.4に低下しました。企業の信頼感は4か月連続で下降しており、Ifoのチーフエコノミストであるウォラボは、ドイツ経済が下向きの境界にあると見ています。さらに、主要な経済機関はドイツ経済成長が0.1%縮小するという予測を下方修正したとの情報もあります。これによりユーロはドルに対して1.1101の低点を記録しました。しかし、ドイツ銀行（Bundesbank）のナゲル総裁は、高インフレや高金利といった要因が解消されればドイツ経済は回復すると述べています。さらに、アメリカの9月消費者信頼感指数の低下がドルを打撃し、ユーロはドルに対して1.1179の高点を付けました。今日のユーロドルの支えは1.1150-70、抵抗は1.1240-60に予想されています。

GBP/USD

火曜日、イギリス銀行（BOE）の総裁ベイリーは、インフレが低下する傾向にあることを励みにしており、金利は4年前のほぼゼロの歴史的な低水準には戻らないと述べましたが、中立的な金利に向けて徐々に下降することを示唆し、ポンドはドルに対して1.3329の低点を付けました。中国が新型コロナウイルス感染症以降最大の刺激策を発表したことでリスク志向が改善し、アメリカの消費者信頼感の悪化がドルに影響を与えています。また、BOEの利下げ速度がFEDよりも遅くなる可能性があるため、ポンドはドルに対して2年半ぶりの高値1.3415に回復しました。今日のポンドドルの支えは1.3390-1.3410、抵抗は1.3480-1.3500に見込まれています。